福岡の老犬ホーム8施設を調査。「介護でいくら上がるか」が見える県の料金実測【2026年版】

福岡は、老犬ホームを探す飼い主にとって全国でも恵まれた県です。当サイトが福岡県・福岡市・北九州市・久留米市の動物取扱業登録簿とポータル・検索を突き合わせて実測した結果、福岡県内に8施設。業界最大手のポータルサイトの福岡県ページに載っているのは6施設なので、一覧サイトだけでは2施設を見落とすことになります(宗像市のAzulと直方市のさわやかは、いずれも当サイトが検索で個別に見つけた施設です)。数の多さもさることながら、本当の価値は別のところにあります。

福岡は「介護が必要になるといくら上がるか」を数字で公表する施設が、8施設中7施設ありました。全国を調査した実感として、この比率は際立って高いものです。しかも公表の仕方が3タイプに分かれます。月額の区分で示す施設(宗像市=介護なし65,000円・要介護90,000円の2本立てで、「どういう状態なら要介護か」の定義まで公開)、加算額で示す施設(中間市=投薬300円/日・介助300円/日など)、そして行為ごとの実費で示す施設(福岡市=食事補助300円〜・投薬300円〜・夜間見守り5割増)です。

この記事では、県内8施設の調査結果と、その数字の読み方を、各施設の公式サイトで確認できた公表値で解説します(確認日は2026年8月21日)。なお門司区のLien りあんだけは公式サイトのドメインが失効しているため、業界最大手ポータルの掲載情報と自治体の登録簿で確認しています(該当箇所に出典を明記します)。公式で確認できない情報は「記載なし」「要問い合わせ」と明示します。

福岡の老犬ホーム実測比較【8施設・2026年8月確認】

老犬介護ホーム Azul(宗像市)。介護の線引きを定義まで公表

宗像市の施設で、業界最大手のポータルサイトには掲載がなく、当サイトが検索で見つけた施設です。料金は介護なしと要介護の2本立て(税込・2025年4月1日改訂・食餌込み)。

サイズ 介護なし 要介護
小型(〜8kg) 月65,000円 月90,000円
中型(8〜19kg) 月85,000円 月110,000円
大型(19〜30kg) 月125,000円 月160,000円

小型・中型は要介護で+25,000円、大型は+35,000円という設計です。このほか入所金25,000円(返金なし)と、医療費預り金30,000円(未使用分は返金)がかかるので、初月の実払いは小型犬・介護なしで120,000円です。

そして特筆すべきが、「要介護のくくり」を公式サイトで定義していることです。公表されている条件は「給餌・給水が自分で不可能」「立ち上がりが困難」「寝たきり」「認知」「徘徊がある」「夜鳴き」「特別なケアが必要」。自分の犬がどちらの料金に該当するかを、問い合わせる前に判断できるという点で、飼い主にとっての価値は大きいはずです。実は福岡は、こうした介護区分の「定義」まで公表する施設がAzul・Towa・Lienと3つもある県で、これも全国的には珍しいことです。

→ Azulの詳細は:老犬介護ホームAzul(アスル・宗像市)の料金と特徴。「要介護のくくり」を定義まで公表する2本立て料金【実測解説】

短期は日中一時(10〜18時)4,000円、1泊からの一時預かりが8歳未満5,000円・8歳以上7,000円(10歳以下の大型犬は6,500円)。半年プラン(入所金25,000円と医療費預り金50,000円が別途)と終生預かり(要相談)もあります。猫は「預かっていません。これから先もお預かりすることはありません」と公式に明記されています。なお公式サイトには「突然の訪問は一切お断り」「平日は面会のみ」と明記されています。重症度の高い犬を預かっている施設として、見学は必ず予約してから伺ってください。

いぬのケアハウス シェリーFukuoka(糟屋郡新宮町)。3段階の区分と「状態を問わない1年プラン」

新宮町の施設で、福岡でいちばん料金設計が細かい施設です。1ヶ月プランは基本/要介助・個室管理/要介護の3段階(税込・全プラン一括払い)。10歳未満の健康な小型犬には62,000円(1日2,100円)の専用プランがあり、それ以外はサイズ区分で、S(〜15kg)が81,000円・96,000円・111,000円、M(15〜27kg)が123,000円・138,000円・153,000円(順に基本/要介助・個室管理/要介護)。1段階上がるごとに+15,000円という分かりやすい設計です。

そして見逃せないのが長期プランです。半年プランは健康な子324,000円(1日1,800円)、S 378,000円/450,000円(基本/要介助・介護)。1年プランは「状態問わず」でS 547,500円(1日1,500円・月あたり45,625円)、M 657,000円。つまり1年契約なら、介護が必要になっても料金が上がりません。これは県内で最も安い長期料金であると同時に、「将来の介護費が読めない」という不安に対する最も強い答えでもあります(ただし15歳以上は1ヶ月または半年プランのみ契約可で、1年プランは対象外です)。

注意点もはっきり書かれています。「健康な子」プラン(62,000円)で夜鳴き・問題行動が出て個室管理が必要になった場合、退去するか、更新時にSサイズ基本料との差額(1ヶ月19,000円・半年54,000円)を支払うという条件です。安いプランには前提があると理解して選んでください。

返金規定も細かく公表されています。1ヶ月プランは返金なし。半年プランは滞在90日以内なら〔1日当たり料金×日数+準備金10万円〕との差額を返金、1年プランは滞在180日以内なら〔同+準備金15万円〕との差額を返金。客都合の中途解約では、該当する半年プラン料金との差額を契約解除金として徴収します。当サイトの実測でも、ここまで返金条件を数字で開示している施設は多くありません。

入所金はなく、入居時に医療費30,000円を預かる方式(不足時は追加請求・残額は退居時に返金)。入居料金には食事とシャンプーカット代が含まれます。寝たきりや認知症の犬も「最期までお世話させて頂きます」と看取り対応を明記しており、個室対応可・スタッフ24時間常駐、面会は営業時間内(9〜19時・要事前連絡)。送迎は有料です(対応時間は問い合わせ)。

老犬介護ホームさわやか(直方市)。県内最安級で、福岡県内の送迎が無料

直方市の施設で、こちらもポータル非掲載のため当サイトが個別に見つけた施設です。料金は月額で小型犬50,000円・中型犬50,000円・大型犬60,000円(いずれも税別)。小型と中型が同額という珍しい設定で、税込に直しても小型55,000円と、福岡の月額では最安級です。別途、病院代として30,000円を預けます。

見逃せないのが福岡県内なら送迎の交通費が無料(施設の車で迎えに来る)という点。県外は飼い主負担です。料金には食事代・世話代・冷暖房費が含まれ、治療費・指定フード・ワクチン代は別途。中途解約は預かった日数で日割り精算されます(犬が亡くなった場合も同じ扱い)。

設備は敷地3,000坪で、冷暖房完備の部屋・訓練用施設・ペットホテル・老犬ホームが区分され、それぞれに運動場があります。特徴的なのが認知症の犬猫をグループホーム形式で受け入れる考え方で、「認知症を発症した犬・猫は集団生活をしていると症状の進行を遅らせることができるとの症例報告もある」として、個別の居室と共同生活の部屋を併設しています。寝たきりの動物にも居室の調整や体位変換のケアで対応すると明記されています。

ただし料金については、「預り犬の健康状態(認知症や要介護の度合い)によって異なります」と書かれているだけで、いくら変わるかは非公表です。この記事のテーマである「介護でいくら上がるか」が分かる7施設には含まれません。安さで候補に入れるなら、見積もりの段階で必ず確認してください。

DogHouseなぎさ(中間市)。長く預けるほど1日あたりが下がる

中間市の施設。1ヶ月は小型(〜8kg)79,200円(1日2,640円)・中型(〜19kg)92,400円・大型(20〜40kg)132,000円。ここから期間が延びると1日あたりが下がり、1年プランでは小型712,800円(1日1,980円・月あたり59,400円)まで落ちます。半年は415,800円(1日2,310円)。長期料金は「変更ありません」とトップで明言されており、2026年8月時点でこの金額です(公式の長期料金表には税込・税別の明記がないため、公表額のまま掲載しています)。

介護の追加費用も明快で、投薬が必要な場合は300円/日(1ヶ月3,000円)、介助が必要な場合も300円/日(1ヶ月3,000円)。1日単位と月額の両方が公表されているので、必要になった月の総額をすぐ計算できます。

初期費用はカルテ作成費550円と入所金(医療費の預かり)33,000円で、初月の実払いは小型犬で112,750円。定休日は第2・4日曜と毎週月・火曜です。終身預かりは要相談(金額非公開)となっています。

保護猫カフェ&老犬老猫ホーム Kaipooh(福岡市早良区)。猫も預かる期間パック型

福岡市早良区の施設で、福岡市内で唯一の存在です。1ヶ月は猫60,000円・小型犬(〜8kg)85,000円・中型(〜20kg)110,000円・大型(〜40kg)140,000円。3ヶ月・6ヶ月・1年の期間パックがあり、1年なら猫450,000円・小型犬700,000円(月あたり約58,300円)と単価が下がります(老犬老猫ホームの料金表には税込・税別の明記がなく、公表額のまま掲載しています)。

ただしこの月額は「お預かりのみ」の料金で、介護に当たる世話はオプションの実費制です。公表されている単価は、お散歩1,500円〜、トイレ連れ出し300〜500円、トイレ補助300〜1,000円、食事補助300〜500円、投薬300〜500円、病院代行2,000円。さらに見守りが2割増、夜間見守り(24〜7時)は5割増です。介護が必要な犬を預ける場合、必要な項目を積み上げないと総額が出ないので、見積もりの段階で「うちの子だと何が必要か」を洗い出してください。

短期も細かく、ショートタイム(4時間以内)が猫1,500円・小型犬2,000円から。日中だけ・数時間だけという使い方ができます。見学・面会の受け入れ時間は問い合わせで確認してください。

Rainbow Life Towa(久留米市)。「ホスピス」を名乗る年齢別料金。犬は5kg未満が対象

久留米市の施設で、ホスピスを名乗る看取り前提の設計です。まず大事な条件がひとつ。犬の受け入れは5kg未満のみ(5kg以上は体格や事情に応じて要相談)で、利用は5歳以上です。猫は体重制限がありません。

特徴は年齢で料金が変わること。一時金は5〜10歳未満20万円・10歳以上10万円で、火葬費用を含みます(返金なし)。月額は健康な犬で5〜10歳9万円・10〜15歳10万円・15歳以上11万円。持病がある場合は介護1・介護2の2段階で月10万〜12万円になり、「介護1=自分で歩けるが、トイレや食事に少し手助けが必要、投薬必要」「介護2=徘徊、排泄介助、体位変換が必要」と定義まで公表されています。猫の料金も公表されており、健康な猫で月7万〜9万円です。

終身一括払いもあり、健康な犬で5〜10歳350万円・10〜15歳250万円・15歳以上150万円(持病がある場合は5〜10歳400万円)。ここで注意したいのは、一括払いでも一時金は別に必要なことです(ポータル掲載の条件文に「1か月払い、終生一括払い、いずれの場合も一時金は必要となります」と明記)。つまり5〜10歳・健康の終身は総額370万円。若いうちに入るほど一時金も一括額も高い設計なので、預ける期間の見込みによって有利不利が変わります。医療費・ワクチン代は実費です。

老犬介護ホームてるハウス(北九州市八幡東区)。小規模・完全予約制の介護特化型

北九州市八幡東区の施設。1か月預かりの基本料金は非公開(要問い合わせ)ですが、2026年6月の料金更新で短期の下限が公表されました。ペットホテル3,500円より・デイ利用2,500円より・ペットシッター1時間2,000円よりです(初回カウンセリング1,000円+交通費)。

介護の加算は介護費500円(食事介助・オムツ交換・清拭・服薬介助)と認知症対応300円が公表されていますが、公式サイトに「1日あたり」等の単位の記載がありません。月額に直すといくらになるかは、見積もりで確認してください。医療行為は行わず獣医師・医院と連携する方針で、医療費は別途、長期預かりのフード・おむつ等は飼い主負担です。

受け入れには条件があります。お預かりは室内で飼われている犬に限ると明記され(2025年12月告知)、夜鳴きや攻撃性のある犬は断る場合があるとしています。営業時間は9〜18時の完全予約制で、ペットホテルの説明には「夜間もスタッフが常駐しているので安心です」とあります。送迎費は5キロ以内300円・5キロ以上は要相談。短期から長期、看取りまで対応と明記されています。

Lien りあん(北九州市門司区)。移転して稼働中。料金はポータルに全公開

門司区の施設です。旧公式サイトのドメインは失効していますが、施設は2025年11月に門司区柳町1-13-5へ移転し、北九州市の登録簿に保管・展示・譲受飼養の3種で再登録(犬20頭・猫60頭)して稼働しています。保護犬猫のふれあい広場を併設する保護活動発の施設です。

料金は業界最大手ポータル(老犬ケア)に全面公開されています(以下は同ポータル掲載値・税込)。小型犬(10kg未満)1か月68,400円・1年649,800円、猫1か月57,600円・1年547,200円。中型犬(20kg未満)は1か月82,800円、大型犬は要相談。介護度1で約5%・介護度2で約10.5%の上乗せという乗率型で、「介護度1=自分で歩けるが、トイレ・食事・運動の際に多少の介護が必要」「介護度2=認知症状・夜鳴き・徘徊・寝たきり・排泄介助・体位変換が必要」と定義も公表されています。

費用の構造も特徴的です。お預かり料金にはワクチン・狂犬病予防接種・フィラリア・ノミダニ予防薬・駆虫薬・トリミング(1か月以上は月1回)まで含まれ、治療費・病院送迎費と指定フード代だけが実費。1か月契約に初期費用はなく、1年契約のみ医療費預り金20,000円(残金返金)。終身一括は「初期入所金100,000円+犬種・猫種の平均寿命から余命を算出して1年プランで計算」という珍しい方式で、契約には保証人1名が必要です(終身一括は保証人不要)。1年プランは120日以内に亡くなった場合の差額返金も明記されています。公式サイトが失効している以上、検討する場合は電話・SNSで最新条件を直接確認してください。

8施設の比較表

施設 所在地 小型犬の月額 介護の加算 初期費用
Azul 宗像市田島 65,000円(介護なし) +25,000円(要介護・定義を公表) 入所金25,000円+医療費預り30,000円
シェリーFukuoka 糟屋郡新宮町原上 62,000円(10歳未満健康)/81,000円(S基本)/1年547,500円=月45,625円 +15,000円ずつ3段階(1年プランは状態問わず定額) 医療費30,000円預かり
さわやか 直方市 50,000円(税別・小型/中型同額) 「健康状態により異なる」と記載(金額非公表) 病院代30,000円預かり
DogHouseなぎさ 中間市長津 79,200円(1年なら月59,400円) 投薬+300円/日(月3,000円)・介助+300円/日(月3,000円) カルテ550円+入所金33,000円
Kaipooh 福岡市早良区次郎丸 85,000円(お預かりのみ・1年なら月約58,300円) 行為ごとの実費(食事補助300円〜・投薬300円〜・トイレ補助300円〜・見守り2割増・夜間見守り5割増) 記載なし
Rainbow Life Towa 久留米市山川追分 90,000〜110,000円(年齢別・5kg未満のみ) 持病ありで介護1/2の2段階(+1万〜2万円・定義を公表) 一時金10万〜20万円(火葬費込み・返金なし)
てるハウス 北九州市八幡東区日ノ出 非公開(ホテル3,500円より等の短期下限は公表) 介護費500円・認知症対応300円(単位は非公表) 初回カウンセリング1,000円+交通費
Lien りあん 北九州市門司区柳町 68,400円(1年649,800円)※ポータル掲載値 介護度1 +約5%/介護度2 +約10.5%(定義を公表) 1か月はなし・1年は医療費預り20,000円

※2026年8月21日時点。Lienのみ出典が業界最大手ポータル(公式サイトは失効中)、他は各施設の公式サイトの公表値です。なぎさ・Kaipoohの長期料金表には税込・税別の明記がありません。

受け入れ条件の実測(公式に明示があるものだけ)

「うちの子は預かってもらえるのか」は料金より先に知りたいところです。各施設で明示を確認できた範囲をまとめます(—は「記載を確認できなかった」という意味で、受け入れ不可という意味ではありません。問い合わせで確認してください)。

施設 対応サイズ 猫 寝たきり・要介護 認知症・夜鳴き 看取り
Azul 〜30kg(超大型は要相談) 不可と明記 ○(要介護区分に「寝たきり」を明記) ○(「認知」「徘徊」「夜鳴き」を要介護に明記) 終生預かりは要相談
シェリーFukuoka 〜27kg(L 27kg〜は要相談) — ○(要介護区分あり) ○(個室管理で対応・健康な子プランは差額発生) ○(最期までお世話と明記)
さわやか 小型・中型・大型(犬種例で区分) 記載あり(料金表に猫の区分はなし) ○(寝たきりも体位変換等で対応と明記) ○(認知症はグループホーム形式) —
DogHouseなぎさ 〜40kg — ○(介助300円/日) — 要相談
Kaipooh 〜40kg(超大型は要相談) ○(月60,000円) ○(実費オプションで対応) — —
Rainbow Life Towa 5kg未満のみ(5kg以上は要相談)・5歳以上 ○(月70,000円〜・体重制限なし) ○(介護1/介護2・定義公表) ○(介護2に徘徊を明記) ○(ホスピス・一時金に火葬費込み)
てるハウス 小型〜中型中心(大型・猫は要相談)・室内飼育犬限定 要相談 ○(介護費500円) ○(認知症対応300円)。夜鳴き・攻撃性は断る場合あり ○(看取りまで対応と明記)
Lien りあん 小型・中型(大型は要相談) ○(月57,600円) ○(介護度1/2・定義公表) ○(介護度2に認知症状・夜鳴きを明記) ○(終身一括あり・火葬代行も可)

Azulはこのほか、人や他の犬に攻撃性を示す場合は入所を断ることがあること、狂犬病・混合ワクチンの証明書が必要(高齢や疾病で接種できない場合は獣医師の免除証明書)を公表しています。断られる条件を先に出してくれる施設は、実は誠実です。

福岡の料金の読み方。「要介護になったら」を数字で計算できる

全国48施設の実測相場では、小型犬の月額は5.5万〜11万円(中央値約7万円)です。福岡の実測値(税込で55,000〜90,000円)はこの中にほぼ収まり、下限は相場の最低ラインに並びます。

福岡の価値は金額の低さではなく、将来の総額を自分で計算できることです。当サイトが全国を調査して繰り返し当たったのは、「介護度により別途」「要相談」で止まり、寝たきりになったときにいくらになるかが入所前に分からないというケースでした。福岡は8施設中7施設が何らかの形で数字を公表しています。

① 月額の区分・乗率で示すタイプ(総額が読みやすい)

  • Azul:小型犬なら65,000円→90,000円(+25,000円)。しかも「寝たきり・夜鳴き・徘徊・認知」なら要介護、と条件が明記されている
  • シェリー:基本→要介助・個室管理→要介護と、1段階ごとに+15,000円
  • Towa:持病ありで介護1・介護2の2段階(+1万〜2万円)
  • Lien:介護度1で約+5%・介護度2で約+10.5%(ポータル掲載値)

② 1日単位の加算で示すタイプ(必要な日数分だけ乗る)

  • DogHouseなぎさ:投薬300円/日(月3,000円)・介助300円/日(月3,000円)
  • てるハウス:介護費500円・認知症対応300円(ただし単位は非公表。月額換算は見積もりで確認)

③ 行為ごとの実費で示すタイプ(使った分だけ・積算が必要)

  • Kaipooh:月額はお預かりのみで、食事補助300円〜・投薬300円〜・トイレ補助300円〜、見守りは2割増・夜間見守り(24〜7時)は5割増

そして、そもそも上がらないという答え方

  • シェリーの1年プランは「状態問わず」S 547,500円(月45,625円)。介護が必要になっても料金が変わりません(15歳以上は対象外)

タイプによって「読みやすさ」は違います。①は将来の総額が一目で分かり、②は必要になった日数分だけなので軽症のうちは安く済み、③は使う項目次第で振れ幅が大きくなります。いずれにせよ数字は出ているので、「今は元気だが、2年後に寝たきりになったら月いくらか」を入所前にシミュレーションできるわけです。老犬ホームの契約でいちばん怖いのは、預けた後に想定外の費用が積み上がることなので、この透明性は選ぶ側にとって大きな安心になります。全国相場と介護加算の仕組みは、こちらの記事にまとめています。

→ 老犬ホームの料金相場はいくら?全国48施設の実測データで解説【2026年版】

なお、AzulやLienが介護区分の条件に挙げている「認知」「徘徊」「夜鳴き」は、犬の認知症で典型的に見られる症状です。うちの子がその段階かどうかの見分け方は、こちらの記事にまとめています。

→ 犬の認知症の症状チェックリスト。初期のサインと家庭での付き合い方【預け先の実測データつき】

県内の地理と、佐賀の選択肢

福岡の8施設は、福岡市(早良区)・宗像市・新宮町・中間市・直方市・北九州市(八幡東・門司)・久留米市に分散しています。福岡市内にあるのはKaipoohの1施設で、宗像・新宮・中間は福岡市から車で30分〜1時間圏。北九州の2施設は八幡東区と門司区、久留米は県南です。市内在住でも、実際には近隣市の施設が現実的な候補になります。

県境をまたぐなら、佐賀県唐津市に老犬ホームぱーとなーがあります。サイズ区分がなく一律料金という珍しい設計で、半年350,000円・1年480,000円・終身1,650,000円(いずれも税別・終身は10歳以上が対象)。別途、病院予備費30,000円を前払いします。1年480,000円は月あたり40,000円で、当サイトの実測でも安い部類です。福岡市西部からのアクセスを考えると、比較に入れる価値があります。

選び方。福岡は「介護の見通し・立地・猫の有無」で決まる

  1. 介護の見通しで選ぶ:まだ元気ならシェリーの基本プラン(62,000円)やAzulの介護なし(65,000円)が安く、寝たきりが視野に入っているならAzulの要介護(90,000円)で総額を固定する、という考え方ができます。「今の料金」と「要介護になったときの料金」を両方聞いて比べるのが福岡での正しい見積もりの取り方です
  2. 預ける期間で選ぶ:1年以上の見込みが立つなら、シェリーの1年プラン(月45,625円・状態問わず)が県内最安で、介護費の上振れも封じられます(15歳以上は対象外)。次いでLien(月約54,150円・ワクチン等込み・ポータル掲載値)、Kaipooh(月約58,300円・介護は実費別)、DogHouseなぎさ(月59,400円)。期間が読めないなら月単位のAzul・シェリーが柔軟です
  3. 月額の安さで選ぶなら:さわやか(小型50,000円・税別)が県内最安級で、福岡県内は送迎無料。ただし介護でいくら変わるかは非公表なので、見積もりで確認してから決めてください
  4. 猫を預けるなら3択:料金を公表しているのはKaipooh(月60,000円・1年450,000円)、Lien(月57,600円・1年547,200円※ポータル掲載値)、Towa(月70,000円〜・体重制限なし・終身一括も設定)です。いずれも介護・世話の扱いが違うので、必要な項目を積み上げた総額で比べてください

Googleマップの評価【2026年8月22日実測】

参考情報として、各施設のGoogleマップの評価を実測しました。リスティングの範囲は施設ごとに違います——Kaipoohとりあんは保護猫カフェ・ふれあい広場の口コミを含みます。Towaはリスティングはあるものの口コミがまだありません。件数が少ない評価は1件で大きく動くため、点数そのものより「気になった口コミを見学時の質問に変える」使い方をおすすめします。

施設 評価 件数
Lien りあん 3.8 50件(保護猫カフェ等の口コミ含む)
Kaipooh 5.0 29件(保護猫カフェの口コミ含む)
Azul 4.8 21件
シェリーFukuoka 4.4 14件
さわやか 4.0 6件
DogHouseなぎさ 5.0 5件
てるハウス 5.0 1件
Rainbow Life Towa 評価なし 口コミ0件

預ける前に確認したいこと【福岡で共通】

  • 要介護の判定は誰がするか:Azul・Towa・Lienのように定義が公表されていても、実際の区分は施設の判断です。「うちの子は今どちらに該当しますか」を見学時に必ず確認してください
  • 非公開・単位不明の項目は書面で:てるハウスは基本料金と加算の単位、さわやかは介護での増額幅が公式では分かりません。見積もりを書面でもらってから比べてください
  • 初期費用の性格:Azulの入所金25,000円は返金なし、医療費預り金30,000円は未使用分が返金。Towaの一時金は返金なしで火葬費用を含み、終身一括でも別途必要です。名目ごとに戻るお金・戻らないお金を確認してください
  • 見学のルール:Azulは突然の訪問を断り、平日は面会のみと明記しています。てるハウスも完全予約制です。預かっている犬の状態を守るためのルールなので、必ず予約してから伺ってください
  • 必要書類と入所条件:狂犬病・混合ワクチンの証明書は多くの施設で必須です(Azulは高齢・疾病で接種できない場合の獣医師の免除証明書にも言及)。攻撃性のある犬や夜鳴きの程度、室内飼育かどうか(てるハウス)、年齢・サイズ(Towaは5歳以上・5kg未満、シェリーの1年プランは15歳未満)など、施設ごとの条件を先に確認してください

福岡の老犬ホームでよくある質問

Q. 福岡の老犬ホームの相場はいくらですか?

料金を公表する施設の実測では、小型犬の月額は50,000円(税別)〜90,000円です(介護が必要な場合は90,000〜111,000円)。全国相場(小型犬で月5.5万〜11万円・中央値約7万円)の中に収まる標準的な水準です。ただし1年契約なら月あたり45,625円まで下がる施設(シェリー・状態問わず)もあり、長く預ける前提なら相場の下限を大きく割ります。

Q. 1泊や日帰りだけの利用もできますか?

できます。Azulが日中一時4,000円・1泊5,000円〜(8歳以上は7,000円)、Kaipoohがショートタイム(4時間以内)2,000円〜、てるハウスがホテル3,500円より・デイ2,500円より、DogHouseなぎさやシェリーも短期に対応しています。相性確認や介護の息抜きとして、短期から始めるのは全国的にも標準的な使い方です。

→ 老犬の短期預かりはどこに頼む?1泊からの預け先4つと料金実測データ

Q. 猫も預けられますか?

預けられます。福岡市早良区のKaipooh(月60,000円・1年450,000円・保護猫カフェ併設)、門司区のLien(月57,600円・1年547,200円※ポータル掲載値)、久留米市のTowa(月70,000円〜・体重制限なし)が猫の料金を公表しています。老猫の預け先の探し方は、こちらの記事にまとめています。

→ 老猫ホームとは?料金相場と選び方を全国実測データで解説【猫の料金を公表する17施設】

Q. 最期まで預けられますか?

久留米市のRainbow Life Towaが「ホスピス」を名乗り、一時金に火葬費用を含む終身一括(健康な犬で150万〜350万円+一時金)を公表しています。門司区のLienは「初期入所金10万円+余命×1年プラン」方式の終身一括(ポータル掲載値)、北九州のてるハウスも看取りまで対応と明記(料金は非公開)、シェリーは最期までのお世話を明記、Azulは終生預かりを要相談としています。終身預かりの契約で確認すべきことは、こちらの記事を先に読んでください。

→ 老犬ホームの終身預かりとは?費用相場と契約前に確認すべきこと【実測データ】

福岡の結論をもう一度。「今の料金」と「要介護になったときの料金」を両方聞く。福岡はその両方に数字で答えられる施設が、8施設中7施設ある県です。まずは通える範囲の2〜3施設に見学を予約して、うちの子が今どちらの区分に当たるかを聞いてみてください。そして、探し始めたきっかけが介護疲れなら、こちらも読んでほしい記事です。

→ 老犬の介護に疲れたら読んでほしい。限界サインと「休む」ための現実的な方法

調査・執筆:老犬ホームナビ編集部(運営者:成田 風輝)。福岡県・福岡市・北九州市・久留米市の第一種動物取扱業登録簿(計2,000超の事業者)とポータル2系統・検索を突き合わせ、県内8施設を2026年8月21日に1施設ずつ確認しました。7施設は公式サイトの公表値、公式サイトが失効しているLienのみ業界最大手ポータルの掲載情報と登録簿で確認し、本文に出典を明記しています。当サイトは掲載施設と提携関係になく、紹介料も受け取っていません。営業状況・料金は変わります。最新の情報は各施設に直接ご確認ください。詳細は運営者情報をご覧ください。