犬の火葬費用はいくら?体重別・プラン別の相場と自治体・民間の違い【実測データ】

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愛犬との別れは、多くの場合突然やってきます。深夜に亡くなって、悲しむ間もなく「どこに連絡すればいいのか」「いくらかかるのか」を検索する——この記事は、そんな状況でも数分で全体像がつかめるようにまとめています。

結論の骨子は3つです。費用はプラン(合同か個別か)と体重で決まること、自治体は安い(実測1,000〜6,000円)が返骨されない場合がほとんどであること、そして今夜すぐに火葬まで決める必要はないことです。当サイトはペット火葬の民間5社と自治体6市の公式料金を1件ずつ確認し(2026年8月18日時点)、体重別の実測相場表を作りました。老犬介護の情報サイトとして、老犬ホームで看取った場合の葬儀費用の実測も合わせて解説します。

犬の火葬費用の相場。プランと体重で決まる

火葬のプランは大きく3タイプに分かれます。まず仕組みから。

プラン 内容 下限の実測例(税込)
合同火葬 他のペットと一緒に火葬。返骨なしが基本 総額5,500円〜
個別火葬(一任) 個別に火葬しスタッフが収骨。返骨あり 総額13,200円〜
立会い個別火葬 家族が立ち会い、収骨も家族で行う 総額16,500円〜

下限の実測例は、広域対応のペット火葬手配サービス「ペット火葬ハピネス」の公表値です(立会い個別はハピネスでは「個別火葬プレミアム」という名称)。ここに体重による加算が乗るため、実際の総額は次の体重別の表で見てください。

体重別の実測相場【訪問火葬2社の確定料金表から】

体重別の確定料金表を公表している訪問火葬2社(1〜36kgの12区分、〜40kgの11区分)の税込価格を、そのまま最小〜最大で並べたレンジです。推定は含みません。

体重の目安 合同(返骨なし) 個別一任 立会い
超小型(〜5kg) 14,300〜19,800円 19,800〜28,600円 23,100〜30,800円
小型(5〜10kg) 22,000〜25,300円 28,600〜30,800円 31,900〜36,300円
中型(10〜25kg) 25,300〜40,700円 30,800〜47,300円 36,300〜49,500円
大型(25kg〜) 39,600〜62,700円 45,100〜69,300円 50,600〜71,500円

※2026年8月18日、各社公式サイトの料金表から当サイトが集計。会社により納骨費(3,300円)や骨壺代の扱いが異なります。

ここでひとつ、実測して分かった大事な構図があります。ペット火葬の料金表示には「確定料金表を全区分公表する会社」と「下限だけ示して見積もりで確定する会社」の2タイプがあり、下限表示の会社の「5,500円〜」「8,500円〜」という金額は最小体重・最安プランの数字です。上の表と見比べて分かるとおり、同じ体重・同じプランでも会社によって1万円以上変わることがあります。だからこそ、料金表を眺め続けるより「うちの子の体重で総額いくらか」を見積もりで確かめるのが確実です。

【PR】いま挙げた2タイプのうち、確定料金表を全区分公表している側の実例が「ジャパン動物メモリアル」です。1kg以下から36kg超まで12段階、プラン別に金額を出しています。6kg以下なら引き取り葬19,800円・一任個別葬25,300円・家族立会葬30,800円(いずれも税込。一任個別葬以上は骨つぼ込み)。24時間365日、有資格者が電話で相談を受け付けています。ただし対応は東京エリアなので、それ以外の地域の方は後述の広域サービスで見積もりを取ってください。30kg以上は安全面を考慮して要相談、火葬自体は36kg超も可能と公表しています。

※料金・対応エリアは2026年8月20日時点の公式表記です。ペットの種類・体重・地域・状況により内容や対応可否が変わる場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

大型犬(25kg超)は、料金と一緒に「対応できるか」も確認

体が大きい子は費用だけでなく、火葬炉のサイズという物理的な制約が出てきます。実測では、訪問火葬の料金表の上限は36kg・40kgで、30kg以上は「安全面を考慮し要相談」とする会社や、霊園に搬送して火葬に切り替える会社がありました。公営でも横浜市・名古屋市はいずれも50kg以上は受け付けていません。大型犬の飼い主さんは、電話の最初に体重を伝えて対応可否から確認してください。

火葬のあとにかかる費用。骨壺・粉骨・納骨

火葬費用のほかに、選び方しだいでかかるのが供養まわりの費用です。実測できた例では、骨壺のグレードアップ(4,400円〜)、粉骨(4,400円〜)、霊園での納骨は合同納骨費3,300円という例がありました。霊園型の業者では合同葬に埋葬料・永代供養料が最初から含まれる設計や、納骨堂を2年無料で使える設計もあり、「火葬費用は高めでも供養まで込み」というケースがあります。総額は「火葬+供養」のセットで比べるのが正解です。なお、お別れの儀式(葬儀)まで含むプランは訪問火葬でも29,700円〜という実測例がありました。

亡くなった日にすること。安置の手順と連絡のタイミング

今夜、何をすればいいか。順番はこれだけです。

  1. 体を整える:時間が経つと体が硬直します。無理のない範囲で、手足を軽く胸のほうへ曲げ、自然に眠っている姿勢に整えます。タオルや毛布の上に寝かせてあげてください
  2. 体を清める:濡らしたガーゼやタオルで体を拭きます。口や後ろから体液が出ることがあるため、ペットシーツを下に敷くと安心です
  3. 冷やす:保冷剤やドライアイスをタオルで包み、お腹と頭のまわりに当てます。部屋はできるだけ涼しく。この状態で一般に1〜3日程度は自宅で安置できるとされます(夏場は短くなります)
  4. 連絡は翌日でかまわない:24時間受付の業者は深夜でも電話できますが、その場で火葬まで決める必要はありません。安置の仕方を聞くだけでもよく、翌日以降に落ち着いて見積もりを取る形で十分です

深夜の勢いで決めない。これがいちばんの防御策です。費用の相談は、夜が明けてからで間に合います。

自治体と民間、どちらに頼む?

自治体は安いが「返骨されない」が基本【6市の実測】

当サイトが6つの自治体の公式サイトで実測した引き取り・火葬の料金です(2026年8月18日時点)。

自治体 実測料金(犬) 返骨
札幌市 6,000円(合同火葬・持ち込み) 不可
横浜市(戸塚斎場) 個別10,000〜30,000円/合同3,000円 個別は全返骨
大阪市 1,700〜2,800円(体重3段階・引き取り) 不可
名古屋市 八事斎場1,100〜4,400円/環境事業所500円〜 不可
世田谷区 3,100円(25kg未満・引き取り) 不可
福岡市 1,000円(委託業者が収集) 不可

見てのとおり数千円で済みますが、6市中5市は合同での焼却・火葬で、お骨は戻りません。大阪市は「骨灰のお返し、お参り等はできません」と明記し、福岡市はそもそも火葬ではなく廃棄物としての収集です。例外的に横浜市の戸塚斎場は公営で個別火葬・全返骨(骨壺代込み)に対応しており、これは実測した中では希少な例でした。対応は自治体でまったく異なるうえ、料金の改定も動いています(札幌市は2025年4月に5,100円から6,000円へ改定。古い金額のままのまとめ記事も見かけます)。「お住まいの自治体名+ペット 火葬」で必ず公式ページを確認してください。

もうひとつ、火葬とは別の手続きとして、犬が亡くなったときは30日以内に市町村への死亡届(狂犬病予防法第4条に基づく登録の抹消。鑑札・注射済票の返還)が必要です。マイクロチップを国の指定登録機関に登録している場合は、そちらへの死亡登録で市町村への届出が不要になる自治体もあります。

民間業者は「送り方」を選べる

返骨・立会い・お別れの時間など、送り方を選べるのが民間です。火葬車が自宅まで来る訪問火葬と、霊園・斎場に連れて行く霊園型があり、夜間や早朝でも電話で相談できる業者が多いため、突然の別れで動けないときの実務的な受け皿になっています。

【PR】どこに頼むか決められないときは、見積もりと相談が無料の手配サービスで総額を確かめてから決める方法があります。「ペット火葬ハピネス」は24時間無料受付(通話料無料)で、合同5,500円〜・個別13,200円〜(税込)の料金を公表し、体重を伝えると総額の見積もりが出ます。見積もり後の多少の体重超過では追加請求をしない方針を公表している点も、当日の追加費用が不安な状況では判断材料になります。ただし対応エリアは31都府県で、一部対応できない地域があります。

悪質業者を避けるための3つの確認

ペット火葬は行政の許認可のハードルが低い領域で、料金トラブルが起きやすいとされます。依頼前に次の3点を確認してください。

  1. 総額の見積もりを先に取る:「〜円から」の広告価格は最小体重の数字です。電話で体重を伝えて、お迎え費用・骨壺代・炉のサイズ加算まで含んだ総額を確認
  2. 返骨の有無と方法を明確に:合同火葬では返骨されません。返骨を望むなら個別火葬であることを、書面や録音の残る形で確認
  3. 当日の追加料金の条件:当日の追加請求がトラブルの典型例です。見積もり後に追加が発生する条件を先に聞く

猫・うさぎ・ハムスターの火葬費用【実測】

火葬の仕組みは犬と同じで、体重が軽いぶん費用は小さくなります。実測できた例を並べます(民間は合同火葬の料金)。

動物 自治体の実測例 民間の実測例
猫 札幌市6,000円(犬と同額)/名古屋市(八事斎場)は一律1,100円 17,600円(2〜5kg・税込)/19,000円(霊園型)
うさぎ 札幌市4,000円 17,600円(2〜5kg・税込)
ハムスター・小鳥・カメなど 札幌市1,000円 6,600円(極小区分・税込)/8,000円(霊園型)

※2026年8月18日実測。霊園型の例は公式サイトに税込・税抜の表記がありません。訪問火葬の合同プランには別途納骨費(3,300円)がかかる例があります。

民間では猫は小型犬とほぼ同じ体重区分に入る一方、自治体や業者によって動物の区分の切り方はばらばらです(同じうさぎでも札幌市は4,000円、名古屋市の斎場では猫だけ一律料金、など)。金額は必ず「その業者・その自治体の区分」で確認してください。

小さな体だと「庭に埋めていい」と考えがちですが、自宅の敷地など私有地以外への埋葬は法律・条例に触れる可能性があります。プランターへの埋葬や、火葬後の手元供養など、後悔しない方法を選んでください。

老犬ホームで看取った場合の葬儀費用【実測】

当サイトが全国の老犬ホーム・老猫ホーム120施設を調査した実測では、施設で看取った場合の葬儀費用の扱いは3方式に分かれます。

方式 実測例(公式公表値)
プラン料金に込み 目黒区の施設=終生プランに看取り費用込み(合同葬のみ)・看取り後に体を清める「エンジェルケア」も明記/新潟市の施設=入所金に葬儀代を含み、迎えに来られない場合は葬儀場での葬儀・お骨と位牌の送付まで対応
単独の加算 山口県宇部市の施設=看取り加算8,000円を明示/熊本県菊池市の施設=ホテル預かり中の死亡時は看取り・火葬準備費用6万円
預り金から充当 京都府京丹波町の施設=保証金10万円を治療・葬儀費用に充当し残金は全額返金/兵庫県たつの市の施設=保証金10万円を医療費・火葬費・永代供養費に充当し、退所時に残金を返金

施設に預けている・預けを検討している場合は、看取りの連絡→葬儀の手配→返骨までの流れと費用を契約前に確認しておくと、その時になって慌てずに済みます。終身契約の確認事項はこちらの記事にまとめています。

→ 老犬ホームの終身預かりとは?費用相場と契約前に確認すべきこと【実測データ】

犬の火葬費用でよくある質問

Q. 夜中に亡くなりました。今すぐ電話していいのでしょうか?

24時間受付の業者なら深夜でも相談できます。その場で火葬まで決める必要はなく、安置の仕方を聞いて、翌日以降に落ち着いて見積もりを取る形で構いません。安置の手順はこの記事の「亡くなった日にすること」を参照してください。

Q. 火葬と葬儀は何が違うのですか?

火葬は遺体を焼骨にすること、葬儀はお別れの儀式(読経・お花・セレモニー)を指します。訪問火葬の基本プランは火葬のみで、儀式まで含むプランや、霊園でのお葬式は別料金の建付けが一般的です。「葬儀費用」として案内される金額を見るときは、火葬・儀式・納骨のどこまでが含まれるかを確認してください。

Q. 遺骨は家に置いておけますか?

置いておけます。手元供養に期限はなく、骨壺のまま自宅に安置する家庭は多くあります。時間が経ってから納骨・散骨・粉骨を選ぶこともできます。

Q. ペット保険は火葬費用に使えますか?

一般的なペット保険は治療費の補償が対象で、火葬・葬儀費用は対象外の商品がほとんどです(葬祭費用の特約を持つ商品も一部あります)。加入中の保険の約款で確認してください。


火葬費用の結論は、プランと体重で決まるので「うちの子の体重での総額」を見積もりで確かめること。体重別の実測相場(合同14,300円〜・個別一任19,800円〜)を頭に入れておけば、極端に高い請求にも「〜円から」の広告にも惑わされずに済みます。そして深夜の急な別れでも、まず安置、連絡は翌日で間に合う。これを知っておくだけで、当日の混乱はかなり減ります。看取りが近い時期の心構えと準備は、老衰・看取りの記事で改めて解説します。

→ 介護の日々を支える情報は:老犬の介護に疲れたら読んでほしい。限界サインと「休む」ための現実的な方法

→ 寝たきり期のケアは:老犬が寝たきりになったら。自宅ケアの基本と、限界が来る前に知る預け先【実測データ】

調査・執筆:老犬ホームナビ編集部(運営者:成田 風輝)。本記事には広告リンク(PR)を含みます。火葬料金は民間5社・自治体6市の公式サイトを1件ずつ確認した当サイトの実測(2026年8月18日時点)、施設の看取り・葬儀費用は全国の老犬ホーム・老猫ホーム120施設の公式サイトを1施設ずつ確認した当サイトの調査(調査日:2026年8月17〜18日)に基づきます。最新の料金は各社・各自治体にご確認ください。詳細は運営者情報をご覧ください。