東京の老犬ホーム11施設を実測比較。都内の料金相場と「23区×近隣圏」の選び方【2026年版】

東京で老犬ホームを探すと、まず料金の高さに驚くはずです。都内の長期預かりの表示月額は、当サイトの実測で13万〜21万円が中心(大きいサイズでは月30万円台の施設もあります)。全国の中心帯(小型犬5.5万〜11万円)のおよそ2倍です。

ただし、東京には知っておきたい事実が3つあります。ひとつは、板橋区に基本ケア料金 月6.6万円という都内最安級の表示の施設があること(介護料金は別途・相談制です)。ふたつめは、都内の主要施設は介護加算の金額まで公表しているため、要介護になったときの総額を入所前に計算できること。そして3つめは、入居金・預り金まで足した「初月の実払い」が、施設によって14万円台から95万円超まで違うことです。この記事では、都内6施設+近隣圏5施設の料金を公式公表値で実測比較し、東京ならではの選び方を解説します。

当サイトはポータル掲載施設と検索で確認できる施設に加え、東京都の第一種動物取扱業者登録簿(23区分)を横断で調査しています。多摩エリアでは犬の長期預かりの月額を公表する老犬ホームを、ポータルと検索の範囲では確認できませんでした(2026年8月時点。多摩地域には猫専門のNPO運営ホームがあります)。

東京の老犬ホーム実測比較【11施設・2026年8月確認】

都内6施設

施設 所在地 長期(月額)と初期費用 介護加算 医療費 短期・デイ
老犬本舗 板橋区 基本ケア料金 66,000円(小・中型。大型は要相談)+入居金165,000円+お預かり金50,000円=初月281,000円 内容に応じ別途(金額は相談) フード・通院治療費・オムツ代は自己負担 1泊5,500円(初回は2泊3日まで)・デイ4,400円〜
東京ペットホーム 大田区 マンスリー110,000円(超小型)〜209,000円(大型)・入居一時金0円=初月は月額のみ。6ヶ月プランは入居一時金429,000円+飼養費429,000円+医療予備費100,000円=初回958,000円(小型) 軽度+27,500円/中度+55,000円/重度+82,500円(月) 実費。ただし通院費・指定フード等の消耗品・死亡時の合同埋葬は飼養費に込み ペットホテル24時間4,400円〜・1時間880円〜(介護料別・ピーク期+20%)
シニアDOGハイム 足立区 143,000円(超小型)〜231,000円(大型・20kg超は要相談)+医療予備費50,000円(残金返金)=初月215,000円(小型) 軽度+60,000円/中度+120,000円/重度+180,000円(月) 実費(医療予備費から精算)。通院代行は1回6,000円+実費 1泊10,000円〜・デイ8,000円〜(介護加算別・お盆等は30%増)
THEケネルズ東京 目黒区 終生プラン6ヶ月792,000円〜1,386,000円(月換算13.2万〜23.1万円)+医療予備費100,000円(残金全額返金)=初回892,000円〜(小型) サイズ4×介護度3の12区分を公表(6ヶ月+396,000〜891,000円・契約期間中は固定) 医療予備費からワクチン等に充当・残金全額返金。看取り費用(合同葬)込み 老犬サポート日額4,620円〜。🔴新規(非会員)は予約制限中(2026年3月告知・継続)
ドッグライフプランナーズ新宿校 新宿区 210,000円(15kgまで)〜・要見積+病院予備治療費100,000円=初月310,000円〜 見積りに内包 病院予備治療費100,000円を預ける(精算・返金の規定は公式に記載なし) —(老犬介護プランとしての公表なし)
ペットケアサービスLet’s 江戸川区 132,000円(5kg迄)〜308,000円(33kg迄・以上は要相談)+入会金13,200円=初月145,200円〜 記載なし(介助・介護相談メニュー8,800円〜が別枠) 実費(入所前健診・通院代行・治療費は含まれない) デイケア(リハビリ付)8,250円〜・1泊はデイ料金+3,850円〜

東京から預けられる近隣圏5施設

施設 所在地 長期(月額の目安) 医療費 備考
スマイルフラワー 千葉市 1ヶ月110,000円(小中)〜140,000円(大)。12ヶ月一括671,000円=月換算55,917円。初期健診代30,000円が別途 ワクチン・健診・月1往診・ノミダニフィラリア予防が込み。治療費は20%オフの実費 動物病院グループ連携。即日入居可の案内あり
九十九里パーク 千葉県九十九里町 66,000円(全サイズ同額)・1年440,000円 記載なし 1日4,000円。生涯プランは相談
あにまるケアハウス 埼玉県加須市 30日93,500円(5kg未満)〜132,000円(30kg未満)+治療予備費100,000円(30日以上) 実費(治療予備費から) 1泊5,500円〜・年齢制限なし。個別のお世話は別途費用(金額非公開)
ひまわり 茨城県つくば市 入所金110,000円〜+3ヶ月215,490円〜(利用料+介護料込み・要介護の犬向け)。終身一括(13歳以上)は入所金込み総額1,060,400円〜 3ヶ月〜1年は治療費33,000円を預けて実費精算。終身一括は基本的な治療費込み 6ヶ月・1年プランは介護費が別建て
動物病院ヘルスペット 神奈川県横須賀市 96,000円(税別・15kg以下の小型犬と猫)+保証金300,000円(死亡・退去時に全額返金) 補液・排泄処置・投薬・維持トリミングは料金内。獣医師24時間常駐 🔴人員不足のため新規入居を中止中(2026年8月確認)

金額は2026年8月21日時点の各施設公式サイトの公表値です。税込と明記された施設はそのまま、ヘルスペットのみ税別です。当サイトが東京都内で確認した「長期預かりの料金を公表する犬の老犬ホーム」は上の6施設です(ほかに猫専門ホームが2施設、新規受付を停止中の施設が目黒区に1つあります)。全国調査は120施設を確認して一覧化し、うち48施設の料金を実測していますが、老犬本舗とペットケアサービスLet’sは追加調査で確認した施設のため、この48施設には含めていません。猫の預け先は老猫ホームの記事で解説しています。

→ 猫の預け先は:老猫ホームとは?料金相場と選び方を全国実測データで解説【猫の料金を公表する17施設】

東京の料金の読み方。「介護加算込みの総額」と「初月の実払い」で比べる

東京の主要施設のありがたい点は、介護加算の金額が公表されていることです。全国では「介護度に応じて加算」とだけ書いて金額を伏せる施設が多い中、都内は数字で比べられます。

試算してみます。小型犬・要介護(中度)の実質月額は、

  • 東京ペットホーム:143,000円+55,000円=約19.8万円
  • シニアDOGハイム:165,000円+120,000円=約28.5万円
  • THEケネルズ東京:6ヶ月(792,000円+495,000円)÷6=約21.5万円

同じ「中度」でも施設の定義と金額はここまで違います。逆に注意したいのが板橋の老犬本舗です。66,000円は「基本ケア料金」で、介護が必要な場合の追加料金は相談制(非公開)。当サイトの実測では、2026年までに「ケア料金 月99,000円」から「基本ケア料金 66,000円+介護料金別途」へ料金の構造が変わっていました。加算額を公表する施設と表示月額だけで並べると、安く見えすぎる点に気をつけてください。

もうひとつが初月の実払いです。月額が同じでも、入居金・預り金で初回の支払いは大きく変わります。実測では、東京ペットホームのマンスリー(入居一時金0円)が月額のみ=143,000円(小型)で最小。以下、Let’s 145,200円〜、シニアDOGハイム215,000円、老犬本舗281,000円、ドッグライフプランナーズ310,000円〜、ケネルズ892,000円〜、東京ペットホームの6ヶ月プランは958,000円(いずれも小型・介護なし)です。「月額の安さ」と「初月の軽さ」は別物として見積りを取ってください。この構造は料金相場の記事で詳しく解説しています。

→ 老犬ホームの料金相場はいくら?全国48施設の実測データで解説【2026年版】

選び方。東京は「4つの軸」で絞れる

① 費用を抑えたい:板橋の基本ケア料金6.6万円か、近隣圏へ

老犬本舗(板橋区)の基本ケア料金66,000円(小・中型)は都内最安級の表示ですが、フード・オムツ・通院費が自己負担で、介護内容に応じた追加料金は相談制。総額は必ず見積りで確認してください。時期により「初月の基本ケア料金無料」形式のキャンペーンを行うことがあります(2026年8月時点の告知は内容準備中)。なお同施設は2026年9月に板橋区徳丸1-60-20へ移転(東武練馬駅徒歩14分。9月9日〜13日は移転作業で受付休止)と告知しています。さらに費用を優先するなら、千葉のスマイルフラワー(12ヶ月一括なら月換算55,917円+初期健診代30,000円)や九十九里パーク(66,000円・全サイズ同額)など近隣圏が候補になります。車で1〜2時間の距離を許容すると、月額は都心の1/2〜1/3になります。

② 要介護・重度でも総額を確定させたい:加算公表の3施設

東京ペットホーム・シニアDOGハイム・THEケネルズ東京は介護加算の金額を公表しており、重度になった場合の上限を入所前に計算できます。ケネルズはサイズ4×介護度3の全12区分を公表し、契約期間中は介護度が固定(途中で状態が重くなっても加算が変わらない双方向のルール)です。ただしケネルズは2026年3月から、会員登録がない人の見学カウンセリングとお預かり予約を制限中。検討する場合は、まず制限の現況を電話で確認してください。

→ ケネルズの詳細は:THEケネルズ東京の料金と特徴。自宅併用の「サポートプラン」は全国相場でどう見るか【実測解説】

③ 医療体制で選ぶ:「どこまで料金に含まれるか」まで見る

シニアDOGハイムは顧問獣医師が毎週土曜に来訪し、近隣2病院の協力体制を公表しています(通院代行は1回6,000円+実費)。東京ペットホームは医療費こそ実費ですが通院費(送迎)が飼養費に含まれ、死亡時の合同埋葬まで込みです。近隣圏では、スマイルフラワー(千葉)がワクチン・健診・月1往診込み+治療費20%オフ、ひまわり(つくば)は終身一括プランに限り基本的な治療費が料金に含まれます。かつて獣医師24時間常駐で知られた横須賀のヘルスペットは、2026年8月時点で人員不足による新規入居の中止を告知しています。持病・服薬のある犬は、「医療費のうち何が込みか」と「夜間に誰がいるか」で絞り込むのが安全です。

④ 在宅介護を続けたい:東京には「預けない選択肢」もある

老犬本舗は、訪問介護(初回90分8,800円)、介護相談カウンセリング(1時間5,500円・事前予約制)、4泊5日で介護方法を習う介護レクチャープランという、在宅介護を支えるメニューを持っています。江戸川区のLet’sにも介助・介護相談(8,800円〜)とリハビリ付きデイケアがあります。「まだ預けたくない、でも限界が近い」段階の受け皿として、都内では貴重な選択肢です。

→ 在宅の限界サインと休み方は:老犬の介護に疲れたら読んでほしい。限界サインと「休む」ための現実的な方法

Googleマップの評価【2026年8月22日実測】

参考情報として、各施設のGoogleマップの評価を実測しました。リスティングの範囲は施設ごとに違います——ドッグライフプランナーズはしつけ・保育園の口コミを含み、ケネルズはホテル込み、東京ペットホームは2号館のリスティングです(本館の単独リスティングは確認できませんでした)。件数が少ない評価は1件で大きく動くため、点数そのものより「気になった口コミを見学時の質問に変える」使い方をおすすめします。

施設 評価 件数
ドッグライフプランナーズ新宿校 4.9 182件(しつけ・保育園の口コミ含む)
THEケネルズ東京 4.4 35件(ホテル込み)
ペットケアサービスLet’s 4.4 28件
老犬本舗 3.6 11件
東京ペットホーム(2号館) 4.4 10件
シニアDOGハイム 4.8 6件
(近隣圏)九十九里パーク 4.9 252件
(近隣圏)スマイルフラワー 4.8 77件
(近隣圏)あにまるケアハウス 4.9 15件
(近隣圏)ひまわり 4.8 6件
(近隣圏)動物病院ヘルスペット 4.0 186件(動物病院全体の評価)

預ける前に確認したいこと【東京で共通】

  1. 介護度の定義と加算額:「中度」「重度」の線引きは施設ごとに違います。自分の犬の状態を伝えて、どの区分に当たるか・金額はいくらかを必ず確認。加算を公表しない施設(老犬本舗・Let’s)は、追加料金の条件を書面でもらってください
  2. 月額に含まれるもの:東京ペットホームは通院費・指定フード・合同埋葬まで込み、シニアDOGハイムは通院代行6,000円/回+実費、老犬本舗はフード・オムツ・通院費が自己負担。同じ「月額」でも実質は数万円単位でずれます
  3. 返金規定と預り金:東京ペットホームの6ヶ月プランは、死亡時に入居一時金の未償却分と医療予備費残高を返金と明示しています(飼養費・介護費は返金なし。入居時に1ヶ月分の初期償却あり。マンスリー制には入居一時金がありません)。シニアDOGハイム・ケネルズの医療予備費も残金返金が明記されています。一括・前払いの施設ほど、契約書の返金条項を数値で確認してください
  4. 面会と夜間体制:ケネルズは24時間有人管理・夜間巡回。東京ペットホームの飼育・介護時間は5時〜26時。シニアDOGハイムはスタッフ帰宅後は近隣スタッフの巡回とWebカメラの見守り(24時間常駐ではないと公式が明記)。Let’sは夜間無人(安全確保のうえ)と明記。夜泣き・寝たきりの犬は、夜間に人がいるかを必ず確認してください

東京の老犬ホームでよくある質問

Q. 東京で一番安く預けるにはどうすればいいですか?

実測の範囲では、都内なら老犬本舗の基本ケア料金66,000円(小・中型犬)が最安の表示ですが、介護料金が別途(相談制)でフード・オムツ・通院費も自己負担、初月は入居金等を含め281,000円です。近隣圏なら千葉のスマイルフラワー(12ヶ月一括で月換算55,917円)や九十九里パーク(66,000円・全サイズ同額)が最安帯です。「安い順」ではなく「自分の犬の状態での総額順」で見積りを取って比べてください。

Q. 大型犬でも預けられますか?

都内では東京ペットホーム(12kg以上・月209,000円)・シニアDOGハイム(15〜20kg・231,000円、20kg超は要相談)・Let’s(33kg迄・308,000円、以上は要相談)・ケネルズ(超大型区分あり・6ヶ月1,386,000円)が大型の月額を公表しています。老犬本舗の大型犬は月額要相談です。大型犬は受け入れ自体を停止・制限する施設が全国的にもあるため、体重を伝えたうえで早めに確認してください。

Q. 認知症で夜泣きする犬でも大丈夫ですか?

夜泣き・徘徊は都内の施設でも受け入れの主要な理由になっています。ただし夜間の体制は、24時間有人管理(ケネルズ)から、巡回+Webカメラ(シニアDOGハイム)、夜間無人(Let’s)まで施設差が大きい項目です。預ける前に必ず確認を。夜泣きの対処と預け方は別記事で詳しく解説しています。

Q. 短期やお試しはできますか?

老犬本舗は1泊5,500円〜(初回は2泊3日まで)、シニアDOGハイムは1泊10,000円〜、東京ペットホームは介護対応ペットホテル(24時間4,400円〜・1時間880円〜)があります。ケネルズの老犬サポート(日額4,620円〜)は、非会員の新規予約が制限中のため現状は会員向けです。長期契約の前に短期で試して、犬の順応と施設の報告の質を確かめるのが確実です。

東京の老犬ホーム選びの結論は、「介護加算込みの総額」と「初月の実払い」で比べること、そして都内にこだわらず近隣圏まで視野を広げることです。月13万〜21万円の都心相場は、板橋や千葉・埼玉・茨城まで広げれば半分以下になります。まず自分の犬の介護度での見積りを2〜3施設から取るところから始めてください。

→ 全国の老犬ホーム一覧【120施設・料金実測つき】

調査・執筆:老犬ホームナビ編集部(運営者:成田 風輝)。本文中の料金は、各施設公式サイトの公表情報(2026年8月21日確認)に基づきます。都内の施設は、ポータル2系統・検索に加えて東京都の第一種動物取扱業者登録簿(23区分)を突き合わせ、長期預かりの料金を公表する6施設を確認しました(多摩地域は登録簿の分冊を入手できていないため、ポータルと検索の範囲での確認です)。当サイトは掲載施設と提携関係になく、掲載は独自調査によるものです。営業状況・料金は変わります。最新の料金・空き状況は各施設に直接ご確認ください。詳細は運営者情報をご覧ください。